2019.11.08
どんどん日が短くなってくるこの頃、朝晩の冷え込みもぐっと強くなってきました。
朝、目覚めるとすでに肩が凝っている……という人は、室内の冷え込みも一因かもしれません。
そこで、冬が本番を迎える前に住まいを暖かくするリフォームを検討してはいかがでしょうか。
室温の差が体に悪影響を与える「ヒートショック」は広く知られていますが、住まいの断熱性能が健康状態に影響を与えることが国による実証実験でも明らかにされたことは、過去のコラムでもご紹介したとおりです。
しっかりと断熱された住まいは、快適であるだけでなく健康長寿を支える基盤でもあるのです。
住まいを暖かくするリフォームは、予算や暮らし方によっていろいろなやり方や範囲を選ぶことができます。
「健康」に着目する場合、温度差が激しく体への影響が大きい浴室や脱衣室を集中的に行う方法が考えられます。
ユニットバスを断熱性の高いものに交換し、脱衣室に暖房を導入するだけでも入浴時の負担を減らすことが可能に。
さらに、寝室を暖かくすることができれば、起床時の血圧上昇を緩和することにつながります。
しかし、部分的に暖かくしても部屋同士や部屋と廊下との温度差が激しいままでは安全とはいえません。
快適性の観点からも、一軒丸ごとフルリフォームが理想的なのは言うまでもないことです。
家全体の断熱性能を上げるためには、屋根や床下、壁に断熱材を充填する方法が有効です。
また、熱がもっとも逃げやすいのはアルミサッシの枠やガラス面なので、複層ガラスの樹脂系サッシに交換するのが理想。
サッシ交換ができないマンションでは、既存サッシの内側にインナーサッシを取り付けることで解決できます。
一戸建てでも、インナーサッシの施工なら交換より工事期間が短く、負担を軽くできるというメリットがあります。
自宅にインナーサッシを取り付けた人の感想からは、寒さだけではなく夏の暑さも軽減し、冷暖房の使用が減って省エネにもつながっていることがわかります。
断熱リフォームと同時にリビングやキッチンで足元からじんわりと暖める床暖房の設置ができれば、冬の過ごしやすさは格段に向上します。
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