2020.09.25
ずっと住み続ける家にするためには、バリアフリー対策は重要なポイントです。
親世代が元気なうちはなかなか現実味を帯びないものですが、
実際に介護が必要になったり、車椅子での移動が必要になったりしたときに、
後になってバリアフリー仕様に改築するのは、費用も余計にかかることになってしまいます。
家を建てるときに考えておきたいバリアフリー対策についてご紹介します。
バリアフリー仕様の家を建てる際には、気をつけておきたいポイントがあります。
今はまだ元気でも、いつ何が起きるか分かりません。
なかなか具体的にイメージするのは難しいものですが、
車椅子で室内を移動することになったときのことを想定した間取りにすることがポイントです。
車椅子が移動しやすい廊下の幅はどれくらいなのか、玄関の段差はどうやって乗り越えるかなど、
車椅子で移動することを念頭に置いて間取りを考えましょう。
バリアフリー対策といっても、その内容はさまざまです。
自宅の全体をバリアフリーにしようとすると、費用面で難しいこともあるかもしれません。
確かに全体的にバリアフリー対策が施されていれば安心ですが、
ポイントを絞って一部だけをバリアフリーにするという対策でも十分対応できることもあります。
予算と相談してポイントを絞りましょう。
予算との兼ね合いで、ポイントだけをバリアフリーにする場合には、外せないポイントを知っておくことが大切です。
一般的にバリアフリー対策をしておきたいポイントは、玄関、廊下や階段、トイレやバスです。
玄関は一般的に段差があることが多く、健康で自分の足で歩けるとしても移動が大変になることもあります。
道路から玄関までに高さがある場合は、階段とスロープを分けて設置する、
階段を増やして一段の段差を小さくする、手すりをつけるなどの工夫が必要です。
廊下や階段は毎日何度も通る場所です。
ここがバリアフリーになっていないと、生活がかなり不便になりかねません。
段差をできるだけなくす、床材は滑らないものにする、
足元の低い位置にフットライトをつけて夜の移動に配慮するといった工夫があると安心です。
また、車椅子の移動や人が2人並んで移動するときに移動しやすい幅を確保することも大切です。
車椅子での移動の場合、トイレとバスはどうしても車椅子を降りて使わなければならず、
介護が必要になるとヘルパーさんや家族の介助が必要になります。
複数人が入っても対応できるスペースは確保しておきたいところです。
移動が楽になるように手すりを設置し、特にバスルームは滑らないように滑り止めのある床材にすると安心です。
また、冬場の事故を防ぐためにも、快適に過ごせるよう暖房設備の設置も検討しておきましょう。
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