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バリアフリー住宅について考えよう③

手すりはバリアフリーの基本

 

▷手すりの設置スペース

手すりもバリアフリー住宅の基本的なポイントですね。

手すりを設置すべきスペースは、浴室・トイレ・廊下・階段です。玄関框の段差があるならば、玄関にもあった方がよいです。

玄関で腰かけてくつを脱いだり履いたりするときに、座るときと立ち上がるときに手すりに摑まると便利だからです。

 

▷手すりは水平と垂直方向に設置

健康で手すりを利用する機会がないとわかりづらいですが、人が立ち上がるときには水平方向の手すりに体重をかけてふんばるようにします。

ほぼ立ち上がった時点では垂直方向の手すりにつかまります。

座るときには、垂直方向の手すりにつかまり体重を落としていくと便利です。

つまり、立ったり座ったりする場所では、手すりは垂直方向と水平方向の2つが必要ということです。

その場所とは、浴室やトイレです。玄関で設置する場合には、これに該当します。

 

▷階段の手すりは連続性が大事

階段には手すりが必要ですが、途中で手すりが途切れていては使いづらいです。

階段が途中で曲がっているコーナー部分で手すりが一度、途切れている住宅がありますが、連続性のある手すりでないと不便なものです。

 

▷手すりをまだ設置しなくとも下地材の補強をする

バリアフリー対応が大事なことだと考えていても、高齢者のいない家族であれば、必要性をそれほど感じないことでしょう。

その場合でも、将来、手すりを設置する可能性は高いですから、設置する箇所には新築したりリフォームしたりする時点で下地材の補強をしておくことをお勧めします。

手すりは人の体重をかけますから、ある程度の荷重に耐えられる必要があります。

下地の補強をせずに手すりを設置するとむしろ大けがにつながってしまいます。

また、後から下地の補強をするには壁を一度壊すことになるので費用がかかりますし、一部のみを壊して補強するにはクロス等の仕上げ材の色もかわってデザイン的にもおかしくなってしまいます。

よって、最初から補強しておくことが望ましいのです。

浴槽のまたぎ高さは40cm以下

浴室のバリアフリーを考えるときに忘れてはいけないのが、浴槽のまたぎ部分の高さです。

浴槽への出入りの際に高さがありすぎると大きな負担になりますから、高さは40cm以下にしておきましょう。