水回りのリフォームを考えたとき、多くの方が内装のデザインを重視するのではないでしょうか。
しかし、現在の家に安心して快適に住み続けるためには配管工事も重要です。
そこで、見落とされがちな配管工事について解説します。
配管とは
配管は、建物内に水を供給し、使用した水を排水するものです。
キッチンやバスルーム、トイレ、洗面所などの水回りには、必ず配管が設置されています。
配管には大きく分けて「供給管」と「排水管」があります。
供給管は清潔な水を家の中に引き込むためのものであり、一方で、排水管は使用後の水を家の外に出すためのものです。
水回りリフォームで配管工事が必要な理由
水回りのリフォームの際、配管が劣化している場合は配管の交換、または新しく設置するケースがあります。
なぜなら、劣化した配管は次のような問題を引き起こすリスクがあるためです。
・漏水：配管の隙間から水が漏れ、床や壁を劣化させます。家の耐久性が低下する恐れも。
・詰まり：配管内の汚れが蓄積して詰まってしまうと、水が流れなくなってしまうばかりか、悪臭が発生するケースもあります。
・腐食：配管が錆びて穴が開くこともあり、水質の悪化や漏水の原因になります。
これらの不具合に対して、何の処置も行わない場合、家全体に悪影響を及ぼすでしょう。
水回りリフォームで配管工事をするときの流れ
水回りのリフォームで配管工事をするときの流れを解説します。
工事の流れを把握しておけば、事前に準備ができスムーズにリフォーム工事が進むでしょう。
配管工事の依頼
配管工事は、水回りのリフォームを専門としている業者に依頼します。
事前にリフォーム業者のホームページや口コミをチェックして、信頼できる業者か確認しておくと安心です。
配管の状態確認
リフォーム業者が配管を実際に見て、状態を確認します。
この調査をもとに、見積もりが算出され、リフォーム計画が立てられます。
見積もり
業者から見積書が提示されます。
見積書には交換する配管の箇所や費用などが記載されているので、念入りに確認し、不明点があれば業者に確認しましょう。
可能であれば、複数の業者に相談して見積もりをもらい、比較して依頼する業者を決定するのがおすすめです。
なお、配管のリフォーム費用は、施工範囲や配管の種類などによって大きく異なります。
リフォーム費用が高額になるケースもありますが、新しい配管に交換して漏水や腐食などのトラブルを防げ、結果的に総合的なコストを抑えられます。
劣化した配管による家へのダメージの修復作業のほうが、工事費用が高額になる場合がほとんどだからです。
作業開始
配管工事の施工中は、一時的に水回りの設備が使用できなくなる場合があります。
よって、水回りが使用できない期間を把握しておきましょう。
トイレが長期間使用できないときは、リフォーム業者が仮説トイレを設置してくれる場合もあります。
まとめ
配管は見えない部分だからこそ、リフォームの重要性が見過ごされがちです。
しかし、配管は日々の快適な生活を支えるためには欠かせないものです
配管の劣化によるトラブルは、大きな修繕工事でないと解決できないほど深刻になり得るものです。
配管の状態が気になるという方は、水回りリフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。
