住宅は経年により不具合を起こすので、そのたびリフォームという手を加え、住まいを長持ちさせることになります。小さな不具合だからと放置してしまうと、負担も大きくなっていきます。
今、住んでいる住宅はもちろん、これから中古物件を購入する予定があるなら建物の築年数をしっかりと把握しておきましょう。
その築年数によってこれからどのようなリフォームが必要になるのか、内容を把握することができます。
築年数で見るリフォーム
ひと口に戸建て住宅といっても、築年数は異なります。新築時から5年ほどではリフォームの手がかからないことが多く、今回は築6年〜のリフォームについて見ていきましょう。
築6年〜10年のリフォーム
戸建て住宅のリフォームのタイミングは、一般的に10年と言われることがあります。キッチン、浴室、トイレ、洗面所などの水回り設備の交換時期にあたりますが、先に床や壁紙などの張り替えなど内装リフォームを検討しましょう。水回りは蛇口のゴムパッキンを交換するなど、部品交換を検討します。
築11年〜20年のリフォーム
水回りの設備の寿命とよばれる時期です。とはいえ、実際に使えない状態になるケースは少ないです。しかし、最新設備を採用するなら、リフォーム費用の負担のかかりにくいこのタイミングをおすすめします。
使い勝手などの利便性を求めた積極的なリフォームを検討しましょう。なお、外壁や屋根の塗装工事もこのタイミングで施工することが多いです。
築21年〜30年のリフォーム
戸建て住宅も20年を超えると、設備に不具合や故障が生じやすくなります。この時期までリフォームを行っていない場合、配管の劣化による水漏れがあっても単純な修理では対応できなくなることも。配管そのものの交換が必要になることも増えてきます。
築30年以上のリフォーム
築30年を超えた戸建て住宅。これから購入する場合も含めて、大掛かりなリフォームあるいはリノベーションが必要になることもあります。
たとえば、経年劣化や耐用年数により断熱性能が下がってしまったり、現在の耐震性能が満たされていない住まい…というケースでは大掛かりなリフォームやリノベーションになりやすいです。
とくに、「快適さ」「安心安全」な住まいを維持するには断熱性能や耐震性能などは重要視しなければなりません。耐震性能については、これから中古住宅を探す場合には新耐震基準をもとに建てられた戸建て住宅を選べると良いです。
古いから耐震性が心配と思う方もいるでしょう。特に木造住宅の場合、在来工法、ツーバイフォー工法の住まいであれば、築年数が古くてもメンテナンス次第で耐震性は安心できるといわれています。
おわりに
築年数が古くなるほど戸建て住宅の場合にはリフォームが広範囲におよび、工事費用もかさんでしまいます。築年数が古くても点検、補修、メンテナンスリフォームをこまめに行なうことにより、安心安全な住み方が可能です。